先日、この公式アカウントの読者でもあるお客様が、8/7の記事の最後に書いたアニメを評して、
「良い選択です!」…何か違和感(これについては後述。)
そこから、作品に至ったのは声優さんから、という話をされたのですが、
私は全然声優さんを知らないのでごめんなさい、してしまいました。
有名らしいですが、ごめんなさい、全く知らないのです。
以前にも書きましたが、私は、マンガと映画は好きだが、アニメは全く苦手で、
まともに観たものがないのです。
で、先程の違和感、一晩寝て起きて気づきました。
私は「選択」してはいない、いくつかある内から選んだのではなく,
強いて言えば、「出会った」だけ。
どう出会ったかは覚えていないです。
どこかのMailingListでの紹介か、Youtubeの気まぐれか(というか、Youtubeの、私のお勧め、バラバラ過ぎで意味不明。)。
この「出会う」は最近の読書でも同じです。
著者などで検索するのは稀、おすすめ等は一切見ないで、「新着タイトル」と「配信予定タイトル」を時系列で眺め、
気になったのを登録する。
聴いている途中で、この内容、あの本と関係ありそう、と著者を確認したら、実は同一人物、なんて事もしばしば。
「選択」は、例えば、検索エンジンで、調べたい言葉を入れて、検索するようなものですかね。
で、「出会い」。例えば、子供(ガキ)が、性的好奇心のもとに、(紙の)辞書をパラパラと見ているようなもの。
えへへ、こんな言葉があるんだ、とニヤつきながら、気付いたら、やらしくない言葉も何故か覚えていく、そんな感じですね。
さて、私の、音楽、マンガ、映画において、辞書はなんだろう、と考えてみたのです。
マイナーなミーハー、はどこから来たのか、探してみよう、と思ったのです。
まずは音楽。後半(40代半ばまでかな?)は、MailingListでの紹介や、CD屋の店頭でのジャケ買い、て所でしょう。
スタートはテレビ、YMOが逆輸入された頃から、新しいタイプのが紹介されたりしていました。
でもですね、私=田舎の高校生は、東京に夏期講習受けている途中で、ジューシーフルーツやチャクラを見に、
ライブハウスに行っているのですよ。
東京の情報誌、が諏訪でも売られていました。
皆様は、ああ「ぴあ」か、と思うでしょう。
私、「ぴあ」の見方、わからないです。後述の雑誌の廃刊後に、なんとか情報を見出したりした事がある位で、それまで買ったこともありませんでした。
「シティロード」という雑誌があったのです。
それが、諏訪の本町の笠原書店(今は屋根の看板が残るのみ)にあったのです。
ライブハウスごとの情報もあり、ミュージシャンの紹介等もあり、この「辞書」を通じて出会っていました。
(このライブハウスごとの情報は便利だったので、シティロード廃刊後に、個人で発信している人がいました。
私は、その情報を、ミュージシャンごとに組み直すプログラムを作り、この方に返信し、それも発信して貰ってたり。
そんな思い出もあるのですわ。)
映画もまた、「シティロード」が「辞書」でした。
ただ、最初は、テレビの特撮物が好きだったせいか、素人の特撮なんかを観ていたのですが、
やがて多種多様なのを観るようになりました。
件の笠原書店、入って右端の列には雑誌、そこには何故か、「シティロード」や後述のマンガ評論誌がありました。
入って左端の列は、なんというか、雑多な空間で、寺山修司・九條映子界隈の本もあれば、古代史・疑似科学から
自殺者の手記等々、これが、読書や映画の「辞書」にもなっていました。
マンガは、スタートは、妹の部屋にあった雑誌に倉多江美も描いていて、
この雑誌の周辺で、花の24年組と呼ばれる人たちも知った事ですが、
「辞書」は「だっくす」(後の、ぱふ)というマンガ評論誌かと思われます。
…て事は、大きく見たら、あの笠原書店が今の私を作ったのか?
ともかく、この田舎になぜこんなのが、が結構あったように思います。
最初のアニメに関して、MailingListかな、とも申しておりますが、
今は、私も発信してたりしますので、誰かに「出会い」を与えているかもしれません。
…て書いて、恐ろしいことに思い至りました。
私は、読み終わった雑誌や本を、人に売って処理してました。
雑誌は、好きな作品を切り抜いて、というとんでもない状態で安く売っていました。
BL(=BoysLove)の雑誌の多分元祖の「JUN」(後のJUNE)にも、好きな作家が描いていて、
それ、どういう人に売ったんだろう?
いや、稲垣足穂の少年愛の美学は、確か、売った相手は男。
(何も考えていなかったですよ。)
まぁ、その後、同志と勘違いして声をかけられたりしなかったので、
人の人生を変えた、とかは、多分ない、あ、私が好みではなかった、という可能性も…orz