大きなのっぽの古時計
おじいさん時計
百年いつも動いていたご自慢の時計さ
おじいさんの生まれた朝に買ってきた時計さ
今は移植して、おじい〜さ〜ん


「身体の節々が痛い。この時計は丈夫でいいなぁ。」
「おまかせを。」


「ん?息子たちが来たか。あ、この声は孫の…」
「おじいちゃん!」
「あいかわらず、元気じゃのぉ」
「あ、時計がしゃべった。本当におじいちゃん、時計なんだ。」
「おやじ、動けなくて退屈じゃないか?」
「あいおーてぃ、てのでネットに繋がっておるで、
 孫とも、いつもおしゃべりできるでの。
 それに、仲間たちも、もう死んだか、
 生きていても動けなくなったのばかりじゃ。
 むしろ、身体の痛みのない分、うらやましがられておる。」