金縛りにあった。 
恐る恐る目を開けると 
私の上で白くぼんやりとした男が仰向けに寝ていた。 
そのせいか身動きが取れない。 
どんな奴が乗って居るのだろうか、顔が見えない。 
どうしたらいいだろう。 
退いて貰うよう頼むことにした。 
「退いて頂けませんか」 
「駄目だ」 
「あなた、誰です?私になんの恨みが?」 
「恨みなどない」 
「では退いて下さい。お願いします」 
「駄目だ」 
「何故です?」 
「金縛りだ。俺の上に男が寝ていて...」 
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